2011年11月02日

『SPミノーJr/Mini』簡単チューニング

一定のリトリーブ・スピードでも『SPミノー』の泳ぐ深度を変えるのに、もっとも簡単なチューニング方法の一つは、ブレードを変える事です。

「な〜んや、そんな事か・・・」と思わないで下さいネ。

単純ですが奥が深〜いんですよ、ワイヤーベイトにとっては・・・。


ワイヤーベイトにとって、このブレードはかなり大事な要素で、ブレードによってルアーが持っている性質を左右しかねない“キー”になる部位です。

特に『SPミノー』に関しては、ルアーを早く浮き上がらせる為に『浮力』と『揚力』がかなり重要なファクターであり、その一つ、『揚力』を生み出す所がブレードとなる訳です。

素早くルアーを中層まで浮き上がらせる事がコンセプトの『SPミノー』シリーズにとって、ブレードがいかに大切か判っていただけたら幸いデス。



前回、オリジナルの『SPミノー』を発売した時から、ブレードに関しては何回か聞かれたんです。

「ブレードのサイズを上げたい、下げたい」って事や「ウィロータイプに交換出来ますか?」などの質問が多かったんです。

正直、そこまでブレードに注目されると思ってなかったんで、少しビックリしました。それだけ、みんなブレードには思い入れみたいなモノがあるって事でしょうね・・・。



話を戻して・・・、

『SPミノー』にはコロラドタイプが装着されていますが、ウィローではダメなんですか?

っていう質問の答え。


「ウィロー」でも構いません(笑)。


この辺りはヒトの好みもあるのでこっちが正解と一概に言えないのですが、一応、『SPミノー』のコンセプトからして高い揚力を発生させたいので、しっかりと水をかむコロラドタイプが装着されています。

ちなみにオリジナルには3.5番のコロラドが付いていますが、もっと揚力を高めたいのなら、もっと大きい番手のブレードを付ければ、理論上は揚力は大きくなります。

しかし、実際は大きいブレードは立ち上がりが遅くなるし、引き抵抗も大きくなり、速いスピードでバランスを崩しやすくなってしまいます。使い勝手がイイかはビミョーですね・・・。

反対に小さい番手を装着すれば、引き抵抗や揚力は小さくなりますが、高速引きでの安定感は増します。


ウィロータイプなら揚力こそコロラドタイプには劣りますが、立ち上がりは素早いし、引き抵抗も軽くなりコロラドよりも深い深度をキープ出来ます。


ブレードの形状、大きさは、まさに一長一短なので、自分の釣りのスタイルや釣り場に合わせて決めるってのが正解なんでしょうね。


パッケージに入っている状態はあくまでもウチからの提案のスタイルって事です。それにアレンジを加えるのは、釣り人である『アナタ』の役目ってコトです。


それと、もうひとつ、

サイズが小さいルアーの方がブレードを換える事によって生まれる影響が大きいんです。まぁ、この辺りは感覚的に判ると思いますが・・・。


なので、一番影響が出やすいのが『SPミノーMini』。
image-20111102112903.png
ちなみに出荷時には2番が装着されております。
(ブレードの番手はメーカーによっても規格が様々です。実際に目で見てサイズを確認するのがベターだと思います)


『SPミノーMini』のテスト時は、1番、0番、00番なども試しました。

実は、この『SPミノーMini』のブレードの番手はリリースの直前まで悩みました。(現在も悩みは継続しているんですが・・・)

image-20111102112921.png
上;0番仕様
下;2番仕様(正式採用)

揚力をとるか?安定感をとるか?

で、悩みましたが、コンセプトに掲げているデットスロー時での中層キープ力を優先する形で決着しました。(とりあえずは・・・)


ですので・・・、

『SPミノーMini』を使って素早くチェックしたい時なんかは、ブレードのサイズを少し小さくした方が早引きでの安定感が出て、もっと使いやすくなると思いますョ。



色々と書きましたが、是非、サイズや形状の違ったブレードに交換してみて下さい。新しい発見があるかもしれません。ボクもまだまだ気づいてない事があるかもしれませんので、皆さんの発見を楽しみにしております。





posted by ペヨーテ at 11:31| Products | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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